本編の人物紹介
さすがにこの旅行記もちんたらしてたら去年のなので記憶が曖昧になってきましたので早いトコ書かねばならん。ということで記憶の糸をたどりつつドイツ2日目をお届けしたいと思います。
二日目。昨晩の夜に僕は非常に残念な事をしてしまいなんとも言えない後悔の念で起床。朝はホテルで結構、しっかりした朝食。パンにバターぬってハム挟んで食べました。そして今日もライブ会場へ。昼は一体何を食べたかまるっきり憶えていないがまあ、多分、ケバブであろう。今日は他の物販連中よりも早く場所取りをし「はるまげ堂」ブースを設置。すると周りも触発されたのか物販設置がはじまる。
コンジェニ「朝からはるまげ堂で日本産テープが売れました。購入者は悪のスウェーデン人軍団です。朝から大音量で聞く、ないある(NYARLATHOTEP)がそれまた違った感じがして驚きました。結構いいじゃん! EVOLもイタリアのバンドと間違われてます。奴らは買ったテープをその場で聞き、聞き終わったらまた買いに来る。その繰り返しで、売れました。コンジェニのノイズテープをむっちゃ気に入ったドレッドの兄ちゃんは私にANTI HAMMERFALLのTシャツをくれました。ノイズ好きだけど、メタルなんだよね。このあとにも何度か登場する悪のスウェーデン人軍団からの小便入り酒の差し入れは迷惑です。」
マルキド「ボクはこの日一日、音源物色に専念しすぎたために殆どライブは観ずじまい。あっちへフラフラこっちへヒョコヒョコ。強引に値切らせたりしてました。スクワットの連中は昼間っからワイン片手にもう既に酔っ払ってたり、SWEDENはSWEDENでぶっ壊れたラジカセでJUDASガンガンに流してて、中にはチ○ポ丸出しでフラフラしてるヤツもいた。ついにTIMの言うMETAL IS MY BUISSINESSの精神世界を垣間見たような気がした。」
今日のメインイベントはなんといってもMEYHEMなのでたくさん、ブラックメタルキッズがわらわらとやってくるのかと思っていたらやはり集まってくるのはジージャンパッチ野郎どもばかり。
マルキド「でも、日が落ちるにつれてやっぱり黒ギャル(ガングロじゃないよ)も増え始めたよね。しかも、みんな妙に綺麗なんだよね。BLACKもいいかもって2秒思った。」
HYPNOS(元KRABATHORのメンバーによるオールドスクールデスメタル)の出演もあってチェコ連中がだいぶやってきた。KRABATHORのジャパンツアーでも来ていたマネジャーのペドロやOBSCENE
PRODUCTIONのカービー。彼等と合うのは何故か3.4回目。SHINDY PRODUCTIONも物販してましたね。SHINDYのブースはブートのパッチを大量に売っていて、BLOOD,
GUT, AGATHOCLESなんかに混じってCSSOも売ってました。僕の事、メンバーってわかってると思うのにパッチ、一枚もくれませんでしたね。勝手につくって売るなら少しくれョ〜。買おうと思ったけどそれはあまり良く出来たものではないので買わなかったけど。マルキドはGUTのパッチを買ってました。
マルキド「あれ貰ったんだよ。IMPETIGOのバッチ買ったらおまけしてくれた。」
その奥で1人で登山バックしょてきていたヤツがいて、どう見ても場違いなヤツだったんだけど、そいつが登山バックからわらわらと商品だして物販を始めた。良く見たらGUT,ROT, BLOODとかオツなバンドのパッチ(これは黒布に白インクのハードコアパッチじゃなくて、いわゆるメタル系の刺繍のパッチ)とかキャップを売ってんのよ。なんか俺達、それ見て意味もなく興奮したなあ〜。やっぱドイツはブートもマニアックな内容だって。値段も安いから沢山買って(入荷して)日本に帰って売ろうとかも考えたもん。
マルキド「このブート屋には萌えましたよね。しかも微妙に高いでやんの。ROTの刺繍キャップなんて誰が買うんだよっ!って思ったらごく身近に買ってる人がいました。」
そろそろ、人も多くなってきてライブも始まる。ショーは4時頃からスタートなんだけど、今思うと昼ぐらいから行ってずーとレコードみたり、人と話したりビールのんで良く飽きずにいたもんだ。
最初のバンドはMISERIA。なんにも憶えていない。次がTHE NOW NOISE。MORBID RECSからCDが出ていて音は打ち込みのブラスティーなデスメタル。ライブは外で話していて音だけ聴いていて何も憶えていない。
次はSOLARISIS。このバンドもMORBID RECSからCDからアルバムが出てるんだけど、そのジャケがウルトラださい。アジア系の女の子がお盆に豆腐もって「どうぞ〜」みたいな。そんでタイトルがHOLLAND IS MADE OF TOFUとかそんなの。音もキーボードが入ったデスメタルでNOCTUNUSぽくはなくてシンフォニックでもなく普通のデスメタルでそれにあってもなくてもいい感じのキーボード。サウンドはハッキリ云ってキツイ。そのバンドのライブが始まる。キーボードは見た感じ中国人らしい。ライブはCDよりマシだったけど2曲ぐらいしか見なかった。後でメンバーと話す機会があって「なんで豆腐なの?」と聴いたら「俺がベジタリアンだからなんだ」ってその理由で明らかに売り上げの落ちるジャケつくるなよって思ってたら、「でも、ジャケがダメで全然売れなかったんで次から違うのにする」だって。出す前に気づけ!
で、次がGRIFFIN, RED HARVEST, AETERNUSってバンドだったけどなんにも憶えてません! 日本のバンドの方が全然いいですな。たいてい、憶えてるけど前の2バンドについては憶えてないもんなあ。AETURNUSはたしかホテルに戻ったりメシ食ってたりして見のがしました。ここら辺までのバンドは本当にひどかったので写真もないです。あしからず。
コンジェニ「この日は高熱のため、ぶっ倒れていたのであまり記憶がありません。ビールにバファリン、効っくー!!! で、ホテルにちょっと戻って一眠りしていると、TimとかVulgar Recordsの奴が迎えに来てくれて、かなり心配してました。本当に、夜中はナチが多いらしい。」
そんでもってついにMEYHEM登場なのだ!!
最初に入念にローディーがサウンドをチェック。この時点で既に人がだいぶ集まってきている。 セッティングもサウンドチェックも終了し、照明が落ちほんのり赤〜くステージが照らされている。セキュリティーがメンバーが通る道を確保(楽屋からステージに上がるには客席を通らなければいけないのね、ここのクラブは)している。もう登場の感じから超A級バンドを予感させる!
でもってDEATHCRUSHのイントロがかかるとメンバーが奥からわらわらと登場。客席から「うおー!!!」って感じの歓声があがるとプレイがスタート。1曲目は新しいアルバムからの曲らしく聴いた事ないので知らんがドラムが異様に速い! が、ドラムはスネアもキックもトリガー(ドラム音源で説明すんの面倒なんだけどVADERとか使ってるヤツね)の音色の選びが悪いのか、シューティングゲーム(飛行機がバリバリ弾撃って敵倒すやつね)の「達人」(昔、強烈に連射してバリバリバリバリ敵倒すヤツ)みたいな音がして、ほんと凄い!(違う意味でね) なんか、ボタンこすって連射してる感じ。わかるかな? バリバリ敵倒してるの! あとタムにもコンプをガチガチにかけてるのかトリガー使っているのか全体的にマシーンぽいかちっりしたドラムサウンドでしたね。
曲もわからないし音もあんまり良くないのでなのでボケーってみていたら結構周りもそんなに盛り上がんないでボーっとみてる。2曲目はたぶんDE
MYSTERIIS〜からの曲だったと思うけど、ここら辺から盛り上がる。何曲か知ってる曲と知らない曲を交互にプレイ。そしてついにお目当てだった僕の大好きな曲、CARNAGEとFREEZING
MOONを聴いた時イントロで鳥肌がたちましたね。周りもやっぱり昔の曲には反応が良くって盛り上がってました。なんか途中、ギターがマイク掴んで「カモ〜ン!!」ってな感じで煽ったんだけど誰もついてこなくて怒ってました。
DEATHCRUSHからも何曲かやっていて、たしかラストがPURE FUCKING ARMAGEDDON(う〜んコテコテ)。やっぱりファンもこれを待っていたばかりに暴れてましたけど、オリジナルメンバー以外のメンバーは非常にやりずらそうでした。昔の曲はドラミングが昔のままのアレンジでプレイしていたのでスカスカで浮いてました。今、あんだけ叩けんだからアレンジ変えれば良いのに。ヴォーカルのMANIACはベルトループにナイフ携帯していて、いつあれ出して横っ腹を「ち〜っ」て斬るのかなって期待してたけどなんもなかったです。 たぶん、サポートのバンドがもっとブラックよりだったりお客さんもそっち系の人が沢山いれば盛り上がっていたのだろう思うけど。とにかく期待していた程ではなくて残念。周りにいたドイツ人たちも「良く出来たMEYHEMのコピーバンドだ」って冷ややかな意見を云ってました。やはりEURONYMOUSが死んだ時点でこのバンドは解散するべきだったのかなあ?
マルキド「ボクが唯一知ってるDEATHCRUSHとPURE FUCKING ARMAGEDDONは、サウンドの関係上(?)いつやったのか全然分かりませんでした(笑)。でもボクは結構楽しかったです。「MEYHEMだぁー」ってね。横っ腹を「ち〜っ」はボクもかなり期待してた!」
コンジェニ「戻って見たMAYHEMは打ち込みです。ほとんどスネアをなでてます。」
MEYHEMが終わった時点で夜の12時をまわっていたけど、あと3バンドも残ってるよ〜。さすがに僕もマルキドもコンジェニもTIMも相当お疲れのご様子で。
次はOBSCENITY。これもMORBID RECSからCDが3枚ぐらいでてましたね。最新作はブラストをバリバリ盛り込んだデスメタルでテンションも高くアルバムも結構聴いていたのでライブは楽しみ。
ベースのにいちゃんはベルボトムはいて見た感じ「デスメタル!!」って感じではなくてイカした感じ。ギターもカウボーイハットかぶって、ヴォーカルもエアーギターしてました。ステージングは結構良かったけど、昨日からバンド一杯みすぎてそろそろ満腹になってきた。サウンドも思ったより普通だったので途中で外にでちゃいました。でも人気は非常に高かったです。ドイツではベテランバンドですな。
コンジェニ「OBSCENITYのときにさっきの悪のスウェーデン人軍団の紅一点の女の子が半ケツ出しながら狂喜乱舞ヘッドバンギングモッシュを彼氏やドレッド兄ちゃん達と壮絶に繰り返していたのは今でも脳裏に焼き付いて離れません。危険すぎます。」
次はHYPNOS。KRABATHOR(ギター/ヴォーカルがKRABATHOR。ベース/ヴォーカルが現HYPNOSとなった)にいた時からベースのブルーノの方が良い声で好きだったしMCDもMORBID ANGELみたいでカッコ良かったので期待大。以外にこじんまりとした音作りでしたが、さすがにベテラン揃いで演奏力もしっかりしていたのでHYPNOSのライブは最後まで見ました。この頃にはお客さんもだいぶ減ってフロアが寂しかったけどこの日ではHYPNOSが一番良かったんじゃないかな。CDよりはライブの方が良いバンドでした。ゴリゴリのデスメタル系より少々、スラッシュ系のリフが入ったデスメタルが好きな人にはオススメなバンドです。
左からKRABATHORと一緒に日本に来た事もあるマネジャーのペドロ。HYNOPのライブショット。一番右の写真はHYPNOSのベース/ヴォーカルのブルーノ、OBSCENE PRODUCTIONのカービー。そして僕。他にもポーランドからいろんなバンドのプロコピーライセンステープ版や怪しいブートテープなどをだしているMAD LION RECSなども物販にきていました。
最後のASHES YOU LEAVEの頃には夜中の3時をまわっていたのでさすがに疲れた僕らは最後を見ずしてホテルに帰って寝ました。僕ら的には最終日の方がグラインド系が多いので楽しみっちゅーことで。さすがに帰り道は全員無口で帰っていったような。
コンジェニ「あとは地元の酔っ払い青年が聞こえにくい英語でリピートしまくった質問をしたことぐらいしか覚えてないです。」
さあ、ついに最終日となったMORBID FESTIVAL。明日はNYCTOPHOBIC, HAEMORRHAGE,そして元BRUTAL TURTHのドラマー、RICHのニューバンド、TOAL FUCKING DESTRUCTIONがやってくるぞ!! 非常に楽しみだ!!!